手縫いの革財布を選ぶとき。イタリアンレザーとステッチの話

黒の手縫い革財布kanadeと正面のステッチ

こんにちは。宇野です。

革財布の写真を見ていて、糸の並びに目が留まることはありますか。革の色だけでなく、ステッチの位置やかたちでも、財布の印象は変わります。Blunoで手縫いの財布をつくるときに大切にしていることを、選ぶ際のヒントと一緒にお話しします。

革と革を合わせる、毎日のための仕立て

財布は、開く、閉じる、中身を取り出すという動きを繰り返す道具です。ステッチは、その道具を形にするために、革のパーツをつなぐ役割を担います。正面から見える部分だけでなく、内側や端のつくりにも目を向けてみてください。

Blunoでは、革の選定から裁断、縫製、仕上げまでを手作業で行っています。縫う工程だけを切り離して考えるのではなく、革の厚みや、重なる部分、財布の開き方も含めて、ひとつの形として仕立てていきます。

時間をかけたものだから、自分に合うとは限りません。実際に使う方にとって、持ちやすいか、収納へ指が届くかも大切です。手縫いという言葉に惹かれたときも、普段の使い方に合うかをあわせて見ていただけたらと思います。

革の手仕事で使う糸や針と工具を作業台に並べた写真
革を仕立てるための道具。裁断から縫製、仕上げまで、手を動かしてつくっています。

ステッチが、財布の表情になることも

コンパクトウォレット「kanade」は、正面のステッチが特徴の財布です。丸みのある形に、糸の線がさりげなく重なっています。すべて手縫いで仕上げており、閉じて置いたときにも、その表情を見ていただけます。

ステッチを見比べるときは、近くで撮った写真と、手に持った写真の両方が参考になります。拡大すると目を引く模様でも、普段の距離では落ち着いて見えることがあります。自分が毎日見る距離を想像してみてください。

また、革の色によって、糸の見え方も変わります。好きな色を選ぶときに、ステッチも含めた全体の雰囲気を確かめると、届いたあとに手へ取る姿を思い描きやすくなります。正面だけでなく、側面の写真もぜひご覧ください。

ブルーの手縫い革財布kanadeを片手に持ちステッチを見せた写真
手に持ったkanade。近くの写真と、普段使う距離での糸の見え方を比べてみてください。

イタリアンレザーの変化と一緒に眺める

kanadeには、イタリア・トスカーナ地方の植物タンニンなめしの革を使っています。油分を含み、日々の使用で色艶を重ねる素材です。新品の革と糸の組み合わせが、使い続けたときにどう見えるかも、楽しみのひとつになります。

革がなじみ、色の深みが増すと、財布全体の印象も少しずつ変わります。変化の早さは、触れる頻度や使う環境によって違います。ステッチを含めた佇まいを、ときどき写真に残しておくと、小さな変化に気づけるかもしれません。

早く育てようと、強く揉んだり、油をたくさん塗ったりする必要はありません。日々使い、柔らかな布で乾拭きする。まずはそのくらいの付き合い方から始めてください。詳しい方法はお手入れの案内にまとめています。

糸に気になる変化が出たら

長く使ううちに、糸がほつれるなどの変化が起きることもあります。手縫いの財布だから、すべての不具合を防げるわけではありません。買う前に、修理をどこへ相談できるかを確認しておくことも大切だと思います。

Blunoでは、ご購入後の修理相談を承っています。糸や金具など、気になる箇所があるときは、状態の分かる写真と一緒にご連絡ください。通常の使用による糸のほつれやホック交換は、修理代を無料で承っています。往復送料はご負担いただき、そのほかの破損は内容により有償となる場合があります。詳しい条件と必要な期間は、ご相談の際に確認してください。

革の表情、糸の並び、日々の使いやすさ。細部まで見て選んだ財布は、使ううちに愛着を感じる場面も増えていくと思います。つくり手についてはBlunoについて、使ったあとの相談は修理の案内をご覧いただけたらうれしいです。

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