植物タンニン鞣しとクローム鞣しの違い。Blunoのイタリアンレザーについて

手のひらにのせたピンクの革財布
植物タンニン鞣しのイタリアンレザー

こんにちは。

宇野です。

今回は、革について調べていると出てくる「植物タンニン鞣し」と「クローム鞣し」について、できるだけ分かりやすくご紹介します。

まず、鞣し(なめし)とは何でしょうか。

動物の皮は、そのままでは時間が経つと傷んだり、腐ったりしてしまいます。鞣しとは、皮を長く使える「革」に変えるための作業です。

どのような方法で鞣すかによって、革の硬さや手触り、色の変化などに違いが生まれます。

植物タンニン鞣しとは

植物タンニン鞣しは、木の皮や木、木の実などから取り出した成分を使って、革を鞣す方法です。

昔から続いている製法のひとつで、仕上がるまでに時間がかかります。その分、革にはしっかりとしたコシが生まれ、自然な風合いを感じられるようになります。

植物タンニン鞣しの革は、使い始めは少し硬く感じることがあります。

しかし、毎日使って手に触れることで、少しずつ柔らかくなっていきます。色もゆっくりと深くなり、表面には艶が出てきます。

このように、使う人の暮らしに合わせて表情が変わっていくことを「経年変化」といいます。

同じ革でも、使う人によって色や艶の変わり方は違います。ついた傷やシワも、その人が使ってきた時間の一部になります。

クローム鞣しとは

クローム鞣しは、クロムという成分を使って革を鞣す方法です。植物タンニン鞣しに比べると、短い時間で仕上げやすいことが特徴です。

柔らかく、しなやかな革に仕上げやすく、色や品質も安定しています。そのため、靴やバッグ、洋服、自動車のシートなど、さまざまな製品に使われています。

たくさんの革を効率よく仕上げられることも、クローム鞣しが広く使われている理由です。

植物タンニン鞣しが「使いながら育てていく革」だとすると、クローム鞣しは「最初から柔らかく、使いやすい革」と考えると分かりやすいかもしれません。

どちらが優れているのか

植物タンニン鞣しとクローム鞣しは、どちらか一方が必ず優れているというものではありません。

柔らかさや軽さ、色、使う目的などに合わせて、それぞれに適した方法があります。

また、植物タンニン鞣しだから必ず環境に良く、クローム鞣しだから悪いということでもありません。使う原料だけでなく、水や薬剤、排水の処理など、製造全体で考える必要があります。

大切なのは、それぞれの特徴を知ったうえで、つくるものに合った革を選ぶことです。

Blunoが植物タンニン鞣しを選ぶ理由

Blunoで使っているのは、植物タンニンで鞣されたイタリアンレザーです。

革を裁断し、縫い、形を整える。その作業をしながら、革の硬さや伸び、表情を一つひとつ確かめています。

植物タンニン鞣しの革には、一枚ごとに少しずつ違った表情があります。そして、使い続けることで色艶が変わり、持ち主だけの革小物へと育っていきます。

傷がつくこともあります。色が変わることもあります。

けれど、その変化も含めて、その人だけのものになっていく。そこに植物タンニン鞣しの魅力があると思います。

Blunoが大切にしているのは、買った瞬間の美しさだけではありません。

使い続けていただく時間まで含めて、長く愛着を持ってもらえるものをつくること。

植物タンニン鞣しとクローム鞣し。それぞれの違いを知ると、革製品を見る目も少し変わるかもしれません。

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